<司法書士を目指した理由>
入社以来法務部門におりましたが、これといった資格もなく、せっかくだったら手に職をつけたいと思ったからです。また業務で多く不動産登記簿、商業登記簿を見る機会があったため、「弁護士は難しいが、司法書士なら何とかなるかも・・・」というかなり安易な考えもありました。
仕事を続けながらの受験生活で、結局8年程費やしてなんとか合格に辿り着くことができました。幸い業務と受験勉強の知識が連動する部分もあり、相乗効果で法律知識が定着できたと感じております。
〈現在の仕事内容・所属組織はどのような職種・業種ですか〉
法務部で、各種契約書作成・審査と、債権(売掛金)の保全・回収といった与信管理(この業務で多くの登記簿を見る機会がありました)を行っております。会社の事業領域が拡がるなかで、各種法令対応や社内規則制定といった場面でも駆り出されるようになってきております。
〈社内で司法書士のスキルが生かされる場所〉
売掛金回収の場面では、民事訴訟法や民事執行法の知識が役に立ってます。実際にその知識を使って、訴状を書き、勝訴判決、強制執行、代金回収といった経験もできました。
また、グループ企業が多くあるので、グループ内の企業再編といった場面では会社法や商業登記法の知識が大いに役に立っています。
特に司法書士の資格を取ってからは、様々な方から質問を受ける機会が多くなり、社内のネットワーク形成にも役立っております。
〈組織内司法書士協会について〉
司法書士有資格者ということから、企業法務に携わっている方が多く、社外の同じ職種の方と触れ合える貴重な場となっています。また全般的なイメージとして、資格を持っているという強みからか、組織の中にはいながらも独立心を持っていたり、いろいろなバックボーンを持っていたりする方が多く、毎回の会合では刺激を受け、自分自身の成長につながっていると感じております。